水たまり


雨の音で目が覚めた
今日はどこにも行きたくない

窓に残る雨の跡
ぬぐいきれない傷がうずく

あたしは弱いから
雨のどんよりとした空に合わせて
あたしも暗い気持ちになる

あたしは臆病だから
濡れないように木陰で身を寄せる小鳥のように
部屋に閉じこもる

散らかった部屋が
曇った空でいっそう汚く見えるし
ほんといいことないんだ雨の日は。

でも、
あなたに会えなくて
あなたに焦がれて
流れる涙は
落ちてくる雨のように
流れ落ちる

太陽が出て
目を細めるほど明るい光がさすと
足元にある大きな水たまり
ちいさく、ちいさくなって
太陽のあったかい光に包まれて
空へと帰っていく。

でもね、水たまりには
あなたの優しくて甘いキスでも
苦しくなるほど強く抱きしめても
その温度で乾かないものもあるんだよ。

だってうつむくと
あたしが見えるんだもん



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