背中。
あなたの背中を見て
あなたの足跡をたどって
私はココまで来ました。
けれど、
今 あたしの前に
あなたの背中も足跡も無い。
あるものは、ただ
あなたが教えてくれた
歩き方だけ。
今からあたしは
自分の背中を、自分の足跡を
後ろにいる人に
見せて歩かなければいけません。
あなたがいなくなった今
不安も 寂しさも 戸惑いも
全て拭い取ることはできないけれど
あたしは歩くよ。
あなたの背中や足跡は
目を閉じれば
いつも目の前にある。
大丈夫。
きっと歩けるよ。
私もあなたが見せてくれた背中を
後ろの人に見せて
歩いていきたい。
戻るウサ。